『集団就職の時代』加瀬和俊(青木書店)

だいぶ前から持っていたもののようやく読了。これも今さらな基本文献だった。「金の卵」と言えども、地方からの労働力は都市下層に組み込まれることになったのだ。「高度成長」とか「団塊世代」とかつい一枚岩的に考えがちな対象だが、自覚的に分節化しなければならない。職安や学校の能動的な影響力についても、興味深い分析だった。