『昭和天皇・マッカーサー会見』豊下楢彦（岩波現代文庫）

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豊下楢彦
岩波書店
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ちょっと自慢気だったり、最後の方の明仁への高評価など、どうかと思う記述もあるが、全体としては実に面白い本。レトリック過多の本よりも、資史料の微細な検討の中から新たな歴史解釈が立ち上がってくる本書のような本にこそ萌える。「昭和天皇は平和主義者で戦争責任などない」という歴史認識こそ、ＧＨＱの「洗脳」であることがよくわかる。天皇の「売国奴」ぶりがここまで明らかにされて、“真の”「愛国者」なら何を言うべきか。