『戦争責任論』荒井信一(岩波現代文庫)

なるほど確かに「民主主義対ファシズム」史観ではあるが、一通りのことがまとまっている上に、第一世界大戦の「処理」から説明しているのは説得的だ。せめてこの内容が「常識」となってその先に事実や歴史認識について論争が起きて欲しいものだが、それすらかなわぬ右翼国家ぶりは悲しい。