『The New Transnational Activism』Sidney Tarrow(Cambridge University Press)

英語が読みやすくてよかった(笑)。それでもちびちび読んでいたら半月かかってしまったからもっとスピードをつけねば。エピソードは面白かったが、他人の研究などを交通整理しているだけとも言える。「国家が弱体化し世界市民社会が形成されつつある」みたいな楽観論(寝言?)に対して、自爆テロの「グロバール化」や、9・11直後の国家の横暴を指摘しているのは極めて適切。localを軽視できないというスタンスも妥当。挙げられている事例の中に日本はなく、ここ10年の日本はある意味では「世界」をよく反映していたとも言えるが、やっぱりなんか取り残されてきたんだなぁという印象を持った。