『裁判員制度の正体』西野喜一(講談社現代新書)

裁判員制度の正体 (講談社現代新書)
西野 喜一
講談社
売り上げランキング: 19279
裁判員制度の問題については一通り学べる。今まで刑事弁護側からの批判は目にしてきたが、著者が裁判官出身であるせいか、だいぶ重点の置き方が違う。その点では、これまでの裁判官や裁判のあり方に何の問題もなかったかのような記述には傲慢さを感じるが、まぁ判事すら不安になる制度だということだろう。制度実施前の本なので、実際に始まってみてどうなっているのかという批判も読んでみたい。