『Twitter社会論』津田大介(洋泉社新書)

息抜き時間で一気に読了。そつなくまとまっているんだろうが、ジャーナリスティックな本でそれ以上のものはあまりない。とはいえ本書が良いのは、Twitterを闇雲に持ち上げたり煽ったりしておらず、冷静に問題点や今後の課題なども書いている点(ただし大部分「今後」に先送りしすぎている感もある)、そして何より、昨今の薄っぺらな新書と違って改行が控えめなこと(笑)。でかい文字で二、三行に一回改行している新書とか、ひどい本が多い中だと、こういう本がそれなりに評価されるのもわかる気がする。巻末の勝間和代との対談は頁数を補うために「おまけ」でついているのかと思ったら、勝間の指摘のほうが冴えている気がするなぁ。