『比較近代化論』武田清子編(未来社)

比較近代化論
比較近代化論
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未来社
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「近代化論」といっても論者によってだいぶ違うこと、ロストウのような単純な議論だけではないこと(ロストウも面白いと思うが)、背景にあるマルクス主義との対決も重要であること、ここではそれほど前景化していないが実は隠れた主体は国家であってその意味で国民国家論ときちんと関係付けて考えることが重要であること、これらの点を含め「近代化論」の問題系は決して終わってなどいないということがわかった。自分としては大衆社会論以来の(というかこれも関連ある議論なのだが)「縦糸」に出会った感じ。