『コミュニティを問いなおす』広井良典(ちくま新書)

相変わらず話がでかい。手近な観察から一般化するなど、二世代前くらいの胡散臭い議論と同じだと思うが、図式化がうまく、もっともらしい感じを漂わせることには成功している。政策提言としては基本的に同意するが、本書全体の「思想」は支持しがたい。