児島 襄 佐高 信
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出典として使い難いので後回しにしてた本。いろいろな人にインタビューしていて、仔細に読めばこの時点の知見として鋭い指摘をしているのかもしれないが、いわゆる「ノンフィクション」形式になっているため、「資料」として使えない。児島襄はどれもそうだから「もったいない」という感じがある。この本も政府の動きを追いながら
全学連(主流派)に結構同情的で、「保守」とは言いがたいスタンスなのは面白い。ただし、60年6月の一番激しかった時期の「ドキュメント」としてはまぁ悪くないだろうが、そこだけ切り取られても人間ドラマすら中途半端にしか浮かび上がらない。
佐高信の「解説」は、気に入った部分を思いつきで引用するばかりで、ほとんど解説になってない。