『金融権力』本山美彦(岩波新書)

風呂読書。もっと「謀略本」かと思ったら案外そうでもなかった。昨今の新自由主義のみならず、「マネーゲーム」全体を批判しようとしている。それならば、実体を暴ききれてない「金融権力」などではなく、もっとふさわしいタイトルがあったんじゃないか。また、この手のジャーナリスティック(?)な本よりも、経済学者には、理論内在的な批判をわかりやすく啓蒙して欲しい気がする。「理論的には正しい」などと思い込んでいる人も多そうだし。