『人のセックスを笑うな』山崎ナオコーラ(河出文庫)

人のセックスを笑うな (河出文庫)
山崎 ナオコーラ
河出書房新社
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衛星で映画を放送するのでその前にと、あっさり読めそうだから(古本で)買って読んでみた。予想通りくだらない。「解説」の高橋源一郎は一応肯定的表現だが、実際には作品名・作者名の「出オチ」だったこと、内容的には中身がないことを「褒め殺し」ているように見えてしまう。作者は「年上」にトラウマでもあるのだろうか。視線がいちいち偏見まみれ。このタイトルだって、文字通りの意味でならば、誰も最初から笑ってないように思うのだが。そして、「ヒロイン」が決して「美人」とか「若々しい」というのではないところにこの作品の生命が(かろうじて)あると思うが、配役からすると映画はそれすら抹消したいようだ。意味なし。