郭在容監督『僕の彼女はサイボーグ』

実は神戸映画だった。なのに設定では「東京」だとか、大地震の描写とか、神戸の人にケンカを売ってるのだろうか。物語としても、「ふるさと」を懐かしむ部分は余計な挿入だと思うし、ラスト(つまり冒頭)も全く不要。しかしあの「蛇足」がないと、綾瀬はるかが終始ロボット顔でしか映らないこととなって、「アイドル映画」(?)として成立しないのを回避したのだろうか。それだったら、せっかく綾波フィギュアも登場するのだから、「笑えばいいと思うよ→ニコッ(*^_^*)」的な展開で十分だった気もする。地震のときだって、手を引いて走ってる暇があったら担いでダッシュすればよかったのに。いずれにせよ役者は頑張ったがストーリーが残念。基本の設定は悪くないと思ったのだけどなぁ。欲を言えば、前半の「彼女」にやや人間味が残っていたのも惜しかった。「サイボーグらしい」と評判だったので少々期待しすぎたか。