2011-08-24 『主体と戦線』武藤一羊(合同出版) 読了 主体と戦線―反戦と革命への試論 (1967年)posted with amazlet at 11.08.25武藤 一羊 合同出版 Amazon.co.jp で詳細を見る過去や現在の分析はどうしてこんなに明晰なんだろう、というくらい(表現も含めて)シャープ。ところがそこから展望を述べる段になると、なんとも漠然とした話にしかならない。そのギャップは興味深い。おそらくマルクス主義の「安心感」が、展望の曖昧さへの自覚を阻んでいるのではないか。改めていろいろ考えさせられた。