『「神道」の虚像と実像』井上寛司(講談社現代新書)

「神道」の虚像と実像 (講談社現代新書)
井上 寛司
講談社
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ろくに勉強しなかった「日本史」の知識を掘り起こしながらも、前半は「なるほど」と割と面白く読めたのだが、後半、近代以降は私にとってそれほど新しい知見がなく、「反省すべし」という姿勢(それ自体は良いと思うのだが)が先走って、やや大雑把な議論に終わっていると思った。高度成長の方まで行かずに、敗戦直後の「国家神道」の「模様替え」の辺りまで詳しく論じてくれればそれで十分だったような。