『タルコット・パーソンズ』中野秀一郎(東信堂)

わかりやすく書いたそうで、確かにわかりやすかった。しかし著者が褒めるほどには面白そうには思えないなぁ。この「世界の社会学・日本の社会学」シリーズは便利ではあるけれど、対象となる社会学者のことを「敬愛」してる著者が多くて、批判点が不十分だったりするとイマイチ面白くない。「入門」なのでこういう書き方になるのはやむをえないのかもしれないが、むやみに肯定されても鼻白むというか。