『ソーシャル・キャピタル入門』稲葉陽二(中公新書)

一応最後に、ソーシャル・キャピタルの負の側面についても触れられているが、基本的にはこれがいかに素晴らしいかという本。「入門」だから別にそれでいいけど、「震災のときに助け合った日本人すばらしい」的なノリは勘弁してほしい。とはいえ、格差がいかに「社会」を毀損するかという点を重点的に論じていたのは良かった。