『市民蜂起』ジョン=ニコルス(かもがわ出版)

「内部レポート」というわけでもなく、「中立的」分析というわけでもなくて、だいぶアジテーションは多いと思うが、そもそもウィスコンシンの議会占拠の情報はあまり多くなかったと思うので、その点で勉強になった。ただこの州の労働運動の根付き方など、だいぶ日本と状況は違うが。また「愛国」的運動であることも事情は異なるだろう。大阪の人たちが訳しているように、知事の強権の発動ぶり、権利への攻撃ぶり、そして大メディアの「無視」などが日米で大変良く似ているのは興味深い。