『夫婦格差社会』橘木俊詔+迫田さやか(中公新書)

寄り道読書の暇はないと言いながら、またついでもあってこんな本を。橘木俊詔はこの間やたらと本を出していて、そのせいか仕事が粗っぽくなっているとの評価も聞いた気がする。本書はデータを分析する部分はさすがにそれなりにまともで、この間の各論者の問題提起の「まとめ」にもなっていて便利だと思った。ただ「そもそも夫婦とは」的な部分は、なんだかなぁという感じで、ぐだぐだな橘木を迫田が手を入れて立て直した本なのではないかと勝手に推測している(笑)。