『労働、社会保障政策の転換を』遠藤康嗣ほか（岩波ブックレット）

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岩波書店
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前半の調査は、街頭調査なのでサンプルの偏りがどういうことになっているのかよくわからない（何曜日の何時に調査したかということも書いてない）。分析内容自体は、たぶんそうだろうなと思わせるが、そういう意味では「推測」をなぞって終わっているとも言える。全体数がいくつでそのうち正規雇用と答えた人が何人で、といった単純集計表もないまま、いきなり回答のパーセントに入っているのも不親切だと思った。後半の提言に異論はないけれど、必要だと思われるものを羅列した感が強く、新たなシステムの提案という印象ではない。それとの絡みで、財源問題に触れていないのは説得力の点で弱いのではないか。