『人民史観から見た維新、天皇制』井上清(梓書店)

アマゾンではヒットしないらしいので、若干レアなんだろうか。前半がXデー前後の講演。「民主」天皇だからといって代替わりの宗教儀礼自体が違憲、という当たり前だが貴重な指摘をしている。後半は明治維新の考察なのだが、民主主義による下からのナショナリズムと人民の武装を、明治維新の肯定的側面として強調している。前者は時代の産物として理解できるが、後者はどうなんだろうか。